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Windowsのリモートデスクトップの設定方法とは?接続できない場合の対処法も

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Windowsには、リモートデスクトップという機能があります。このリモートデスクトップは、使用しているPCを別のPCや端末につなげて遠隔操作できる機能です。
近年、企業ではリモートデスクトップ機能が多く使用されています。リモートワークにおいて、手元の端末から会社のPCを遠隔操作できること、社外で端末を紛失した際でも手元の端末にはデータが保存されず情報漏洩などのセキュリティリスクを抑えられることが評価されているためです。
リモートデスクトップ機能を使う際には、相互通信を確立し、手元のPCや接続先の設定を行わなければいけません。本記事では、Windowsリモートデスクトップの概要やメリット・デメリット、設定方法について解説します。

Windowsのリモートデスクトップの設定方法とは?接続できない場合の対処法も

目次

  1. Windowsのリモートデスクトップとは
  2. Windowsリモートデスクトップのメリット・デメリット
  3. Windowsサーバーのリモートデスクトップ設定・接続方法
  4. Windowsサーバーのリモートデスクトップ接続がうまくいかない場合は?
  5. Windowsのリモートデスクトップの設定方法を把握しよう

Windowsのリモートデスクトップとは

リモートデスクトップは、手元のPCから離れた場所にある端末を操作できる機能のことです。この機能を使うことで、オフィスから遠く離れた位置にあるデータサーバーへ、または自宅から職場のPCへのアクセスができます。

通常、リモートデスクトップは別途アプリケーションをインストールして使用します。 Windows 10 ProとWindows 11 Proにはこの機能が標準搭載されているので、インストールの必要はありません。なお、Windows 10 Home、Windows 11 Homeにリモートデスクトップ機能は搭載されていません。

以下の記事も併せてご参照ください。

関連記事 リモートデスクトップとは?種類やメリット・デメリットなどを紹介

リモートデスクトップとは?種類やメリット・デメリットなどを紹介

Windowsリモートデスクトップのメリット・デメリット

Windowsリモートデスクトップのメリット・デメリットを解説します。

メリット

  • 必要最低限のPCの性能で対応できる
    リモートデスクトップは、遠隔操作をする側は手元の端末の性能に左右されずに使用できます。実際に操作しているのはアクセス先の端末(社内のPC)なので、手元の端末は最低限のスペックがあれば大丈夫です。
  • 業務効率化になる
    リモートデスクトップの導入により、ユーザーはどこにいても社内と同じ業務環境で働けます。例えば、自宅や外出先のPCからでも、社内で使用しているアプリケーションを使って仕事を進められます。このメリットを生かして、テレワークを推進できるでしょう。
  • 別途アプリケーションのインストールが必要ない
    Windows 11にはリモートデスクトップ機能が標準搭載されているため、導入や運用コストをかけずに端末の遠隔操作を実施できます。サードパーティー製のソフトウェアを使用する場合でも、環境構築は不要です。インストールと基本設定を済ませれば使用できるので、ITに詳しい人が社内にいなくても使用できます。
  • 外部の端末にデータが残らない
    リモートデスクトップで接続先の環境で作成したファイルは、手元のPCには保存されません。そのため、情報漏洩などのセキュリティリスクも低く、データや端末の持ち出しも必要なくなります。また、外部端末が盗難にあっても第三者にデータを閲覧されるおそれがありません。

デメリット

  • 使用環境に左右される
    リモートデスクトップでは、ネットワークを介して遠隔操作を行うため、操作のレスポンスは回線速度や安定性に左右されます。回線速度が遅い場合は処理ごとにタイムラグが発生するので、業務効率に影響をおよぼすことが懸念されます。そのため、リモートデスクトップを使用するのであれば、安定したインターネット回線の整備が必須だといえます。
  • 社内のPCの電源を常に入れておく必要がある
    リモートデスクトップはインターネット回線を経由して遠隔操作を行うシステムです。業務上の処理をするのは、遠隔操作をする先のPCなので、そちらの電源が入っていないとリモートデスクトップを使用できません。PCの電源を常にONにしておく必要があるので、本体の寿命やバッテリーの消耗、企業においては電気代の増加などが懸念されます。

Windowsサーバーのリモートデスクトップ設定・接続方法

Windows 10 Pro やWindows 11 Proには、リモートデスクトップが標準機能として搭載されています。ここでは、リモートデスクトップが搭載されている、Windows 11 Proでリモートデスクトップを使う手順を詳細に説明します。

以下の手順を実行します。

  1. 接続される側の設定です。「スタート」を選択し、「設定」を開きます。
    「スタート」を選択し、「設定」を開く
  2. システムから「リモート デスクトップ」を選択し、リモート デスクトップをオンに設定します。PCの名前を「PC名」の下にメモします。
    リモート デスクトップをオンに設定
  3. 接続する側の設定をします。検索ボックスにリモートと入力し、検索します。
    検索ボックスにリモートと入力し、検索
  4. リモートデスクトップ接続をクリックし、接続先のPCの名前を入力して接続を選びます。
    接続先のPCの名前を入力して接続を選ぶ
  5. 「資格情報を入力してください」の画面でパスワードを入力します。
    「資格情報を入力してください」の画面でパスワードを入力
  6. セキュリティ証明書に関する警告画面で「はい」または「接続する」を選択し、接続を開始します。
    セキュリティ証明書に関する警告画面で「はい」または「接続する」を選択、接続を開始
  7. 接続を開始すると、接続先のPCのデスクトップが表示されます。
    接続が開始され、接続先PCのデスクトップふぁ表示

なお、 Windows 10は2025年10月でサポートが終了します。以下の記事も併せてご参照ください。

関連記事 Windows 10のサポート期限はいつまで?サポート終了までに行うべき対策を解説

Windows 10のサポート期限はいつまで?サポート終了までに行うべき対策を解説

Windowsサーバーのリモートデスクトップ接続がうまくいかない場合は?

ここでは、Windowsでリモートデスクトップがうまく接続できない場合の対処法を解説します。

接続先PCのファイアウォールの設定を確認

Windows 11のファイアウォールの初期設定では、リモートデスクトップによる接続は許可されていません。

そのため、以下の2つのパターンでの対処法を実践しましょう。

  • ウイルス対策ソフトがインストールされていない場合は、Windows Defenderファイアウォールの設定を変更する
  • ウイルス対策ソフトがインストールされている場合は、対策ソフトのファイアウォール機能をオフにする

接続先PCの電源が入っているかを確認

接続先PCの電源が落ちていたり、休止・スリープ状態になっていたりすると、リモートデスクトップで接続できません。接続先のPCの状態を確認しましょう。

ネットワークケーブルの接触不良

接続する側のPCと接続先のPCの間で、ネットワークケーブルの接触不良がある場合も、リモートデスクトップで接続できません。有線接続の場合はネットワークケーブルを差し直せば解決します。

Wi-Fiを使っている場合は、Wi-Fi機器の電源をつけなおすことで改善することもあります。

Windowsのリモートデスクトップの設定方法を把握しよう

リモートデスクトップは業務で役立つ機能であり、仕組みや設定手順を理解していれば難なく接続できます。遠隔操作の手段には、Windowsのリモートデスクトップ機能やブラウザの拡張機能などがあります。複数存在するツールやアプリケーションのなかから、自社に適したものを選ぶとよいでしょう。

特にリモートデスクトップにはセキュリティ上の懸念があるので、無料で使えるツールよりも、セキュリティ性の高い有料ツールの使用がおすすめです。

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