セキュアコンテナについては、以下の動画もご参照ください。セキュアコンテナの実際のデモ動画や、特長などについてセミナー形式で解説しています。
テレワークを安全に行う方法には、VPNや仮想デスクトップ、リモートデスクトップなどのさまざまな方法がありますが、「セキュアコンテナ」もそのひとつです。セキュアコンテナを使えば、自宅にある私物の端末からでも、企業が支給した端末からでも、安全にテレワークを行うことができます。ただし、セキュアコンテナには一定の限界があり、すべての業種に向いているとはいえません。
そこで今回は、セキュアコンテナの概要や導入するメリット、セキュアコンテナが向いている業務などを紹介します。
目次
セキュアコンテナとは、端末上にセキュアコンテナという仮想的な環境を構築して、そのなかでアプリケーションを使用する方法です。端末上につくられた安全な領域内で操作を行うことで、情報漏洩の危険性を抑えて業務アプリケーションやデータを安全に利用できます。
私物の端末でテレワークを行う場合でも、端末上にローカル環境とは完全に隔離された安全な領域を作成して業務を行います。ローカル環境とは、その端末で普段使っている環境のことです。
私物の端末を業務に利用する場合(BYOD)については、次の記事もご参照ください。
関連記事セキュアコンテナは、重要ファイルが格納された「空間そのもの」を暗号化し、安全性を確保する機能です。
セキュアコンテナは次のような手順で使用します。
セキュアコンテナを使用すると、次のようなメリットがあります。
セキュアコンテナ上で動作するアプリケーションは、ローカル環境に接続ができません。そのため、業務中に使用したデータは利用端末内には保存されません。万一、端末が紛失や盗難にあっても、端末内にデータが存在しないため情報漏洩を防止できます。企業の機密情報や個人情報などが端末から漏洩するリスクを回避できるのです。
セキュアコンテナ上で利用できるアプリケーションは特定の種類に制限されています。そのため、従業員による内部情報の不正利用も防止できます。
また、企業が定めるルール以外の方法など、不正な使い方をする従業員のアクセスを禁止したり、カメラ機能を制限したりすることも可能です。
セキュアコンテナを使えば、企業のデータと個人のデータを完全に区分できます。言い換えると、従業員のデータが企業側に漏れる心配がなく、プライバシーを保護できます。
セキュアコンテナは、インターネット経由で社内の環境にアクセスしてアプリケーションを操作する方式とは違い、手元の端末で動作します。そのため、通信回線の影響は受けにくいのです。
Web会議でもカメラやマイクは手元の端末のものを使うので、接続の遅延やカメラが使用できないなどのトラブルが起こりにくくなります。
セキュアコンテナ上のアプリケーションを操作するため、オフラインでもある程度の操作ができます。接続が切れやすい、短時間の電車移動など、通信が不安定な状況でも作業可能です。
セキュアコンテナは、例えば、次のような働き方をする場合に向いています。
以上のように、セキュアコンテナはハイブリッドワークやモバイルワークと非常に相性が良いといえます。
ハイブリッドワークやモバイルワークについて詳しくは、以下の記事をご参照ください。
関連記事セキュアコンテナを導入する際の注意点を紹介します。
セキュアコンテナにより種類は異なりますが、対応しているアプリケーションは限られています。ただし、ビジネスで使用する基本的なアプリケーションは、たいていのセキュアコンテナ製品で利用することができます。
セキュアコンテナが安全といっても、すべてのリスクを回避することはできません。システム担当者はセキュアコンテナを導入するとき、適切なセキュリティツールを用意し、設定を確認しておく必要があります。
また、実際に端末を利用する従業員へのセキュリティ教育も必要です。
セキュアコンテナ方式は、BYODでも安全に業務に利用できます。しかし、私物の端末を利用する場合は事前に利用ルールを策定し、端末に必要なセキュリティ対策が施されていることを確認しなければなりません。BYODで利用する端末も、資産管理の対象になります。
テレワークを導入するとき、もっとも重要なのはセキュリティを確保することです。高いセキュリティを実現するには、サーバーや回線設備を増強したり、作業環境を構築したりするなどの手間が必要な場合もあります。そのため、テレワークの導入は荷が重いと考えている企業もいるかもしれません。
しかし、セキュアコンテナを使えば、自宅などオフィス以外の場所で作業する場合や、従業員の私物端末で作業する場合も、一定のセキュリティを確保できます。これは、セキュアコンテナ領域内で使用される仮想ディスクによりデータを暗号化し、終了時には削除を行うためです。また、セキュアコンテナの利用に必要な設定は、サーバーと端末にソフトウェアをインストールするだけで、複数の環境を構築する手間がかかりません。
さまざまなリモートアクセスツールを展開する「CACHATTO」のセキュアコンテナなら、拠点間VPNやキャリアのWANサービスを使わずに、低コストで導入が可能です。OfficeアプリケーションやWeb会議ツールなどのアプリケーションにも対応しており、快適に作業できます。詳しくは以下をご参照ください。
また、以下の動画もぜひご参照ください。セキュアコンテナの実際のデモ動画や、特長などについてセミナー形式で解説しています。
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