BYODついては、以下のダウンロード資料もぜひご覧ください。BYODの概要やメリット・デメリット、セキュリティ対策のポイント、実際にBYODを導入した企業の事例などをまとめて解説しています。
近年、テレワークの普及によってBYODが注目されています。BYODとは、個人の端末を業務でも使うことであり、メリットも多い反面、セキュリティ面を中心としたリスクも指摘されています。今回は、BYODとはどのようなものか、活用する際のメリット・デメリット、導入の流れや安全に運用する方法を紹介します。
BYODとは、従業員が私物として持っているPCやスマートフォンなどの端末を業務にも使うというスタイルのことで、「Bring Your Own Device」の略称です。
近年のスマートフォンやタブレットの発展には目を見張るものがあり、業務内容によってはPCの代用として十分な役割を果たせる機種も増えています。そのため、PCが近くになくても業務を行える場面が増えました。
また、業務にクラウドベース、Webベースのアプリケーションを使うことも増えました。インターネットに接続できる環境さえあれば、デバイスの種類に関係なく業務が行えるようになったことも、BYODが普及した理由のひとつです。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が2021年4月に公開した「ニューノーマルにおけるテレワークとITサプライチェーンのセキュリティ実態調査」によると、業務委託を発注・受注する企業のBYOD利用状況(企業規模別)は、以下のとおりです。
総務省がとりまとめた平成30年(2018年)版「情報通信白書」によると、BYODの普及率が10.5%と報告されており、コロナ禍でテレワークが普及し、BYODの利用率は上がったといえるでしょう。
BYODを活用するにあたって、どのようなメリット・デメリットが考えられるでしょうか。ここでは、企業側のメリット・デメリット、従業員側のメリット・デメリットに分けて紹介します。
BYODを利用したテレワークやセキュリティ対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事BYODを導入する際は、以下の手順で行います。セキュリティ面の環境整備や、運用ルールを決めるなど、BYODを実施するためのポイントをおさえましょう。
まず、BYODの利用に関する運用ルールを策定します。具体的には、「誰がどの端末を利用するのか申請してもらう」「パスワード管理、アクセス方法の設定」「企業側が端末やアプリケーションをどこまで管理・制限するか」「労務管理について」などが挙げられます。
特に、業務用に端末を使う場合は、個人用に使うだけよりも消耗が早いことや、インターネット回線を自ら用意しなくてはならないことなどから、費用負担をどうするかは重要な問題です。業務に使用するのであるならば、すべてを自己負担とするのではなく、一部費用を企業側の負担とするよう定めておくとよいでしょう。
次に、セキュリティツールを導入します。MDM(モバイル端末管理)やMAM(モバイルアプリケーション管理)などの、BYOD端末の管理ができるアプリケーションや、ウイルス対策・マルウェア検知などのセキュリティ対策用のアプリケーションがよいでしょう。ほかにも、セキュリティ対策の行き届いたクラウドサービスや、リモートデスクトップなどのリモートアクセスツールを使用する方法があります。業務リソースの情報を個人端末に残さない工夫も必要です。
リモートデスクトップとリモートアクセスツールについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
関連記事実際にBYOD利用を始めてみると、なんらかのトラブルが起こることはあります。問題が生じた場合は、その都度運用ルールを見直しする、セキュリティツールの利用について検討するなど、よりよいBYOD運用ができるように対処していきましょう。
BYODを安全に運用するためのポイントについて、企業側と従業員側に分けて紹介します。
セキュリティ対策はもっとも重要なことですが、MDMやMAMなどの端末管理ツールで個人情報を過度に取得したり、閲覧したりすることは、従業員のプライバシーの侵害になる可能性もあります。必要な情報以外は取得・閲覧しないよう、運用ルールで定めておく必要があるでしょう。また、従業員に対してわかりやすく、セキュリティリスクの意識を高められるような教育を行うことも重要です。
BYODにおける安全な運用は、企業側の努力だけではなく従業員側の協力も必要不可欠です。ルールを定めても、遵守してもらわなければ意味がありません。また、個人端末であってもBYODを行っている端末は、紛失や盗難が起これば情報漏洩のリスクが生じます。こうしたことが起こらないよう万全を期してもらい、また、起こったら速やかに報告するように周知しましょう。
BYODの普及率はまだまだ高いとはいえませんが、端末の進歩やクラウドサービスの発展などにより、今後はさらに普及していくと考えられます。BYODは企業側にはコスト削減、業務生産性向上などのメリットが、従業員側には柔軟な働き方と、使い慣れた端末使用による効率性アップなどのメリットがありますが、セキュリティリスクの理解や、運用ルールの策定などの課題もあります。
「CACHATTO」は、社外のさまざまな端末から、社内の業務リソースへ安全にアクセスできるリモートアクセスサービスです。専用のセキュアブラウザからアクセスすることで、端末に情報を残さないといった高いセキュリティ対策を施せます。また、利用時間を制御したりログイン状態を確認したりする労務管理支援機能も利用でき、BYOD導入におけるデメリットや課題を解決できます。詳しくは、CACHATTO(カチャット)の製品紹介サイトをご参照ください。
今回、一部解説したBYODについては、概要はもちろんセキュリティ対策時のポイント、実際のBYOD導入事例をまとめて紹介した資料「BYOD(私物端末利用)の活用とセキュリティ対策のポイントとは?」もぜひご参照ください。
この他にも、「セキュリティ」「労務管理」「コミュニケーション」「私物PCの活用」の4つのテーマを軸にした、在宅勤務の課題解決セミナー動画も以下より無料で視聴できます。ぜひ、あわせてご覧ください。
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