BYODついては、以下のダウンロード資料もぜひご覧ください。BYODの概要やメリット・デメリット、セキュリティ対策のポイント、実際にBYODを導入した企業の事例などをまとめて解説しています。
「Bring Your Own Device」の略称であるBYODとは、スマートフォンや私用PCなどの、個人が所有している端末を業務で使用すること、またその仕組みを指します。BYODを取り入れれば、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどでも仕事をすることが可能です。一方で、場所を問わず業務に携われる反面、さまざまなセキュリティリスクが考えられます。そのため、BYODを業務に活用する際は、MDMをはじめとするセキュリティ対策を同時に行わなくてはいけません。本記事では、BYODの課題や、BYODに欠かせないMDMの仕組み、 BYODでMDMを利用するメリット・デメリットを紹介します。
BYODでは、なによりもセキュリティリスクが最大の課題と考えられます。セキュリティリスクに挙げられるのは、以下の3つです。
BYODでは私的に所有している端末を業務で使用するため、プライベートの時間に業務用の端末を持ち歩くことになります。そのため、端末を私用で持ち運びしている間に紛失してしまうことも考えられます。個人が所有する端末である以上、持ち運びに制限はかけられません。紛失した端末に業務データが残っていた場合、そこから情報漏洩につながる可能性があります。
端末を紛失したことから情報漏洩し不正アクセスされるリスクもありますが、プライベートで使用中にマルウェアに感染し、そのまま気づかずに業務に使用してしまう可能性もあります。マルウェア感染した端末から業務データや社内サーバーにアクセスすると、業務システムに不正アクセスされるおそれがあります。私的に所有している端末である以上、ウイルス対策は個人の裁量にゆだねられるため、予防が難しいのです。
私有の端末であることから、個人アカウントのSNSやメールを閲覧することもあるでしょう。プライベート用のSNSやメールで業務に関するやりとりをしたり、誤送信してしまったりすると、そこから情報漏洩してしまうかもしれません。また、個人SNSや個人メールのアカウントが悪意ある攻撃者に乗っ取られ、情報が盗まれるケースも考えられます。
BYODについて詳しくは、以下の記事をご参照ください。
関連記事MDMとは「Mobile Device Management」の略称で、日本語では「モバイル端末管理」と訳されます。業務で使用するモバイル端末について、主に情報漏洩を防ぐためのセキュリティ管理の方法を指す言葉です。ここでいうモバイル端末はスマートフォンに限らず、ノートPCやタブレットなど、持ち運び可能で業務にも利用できる端末すべてを含みます。モバイル端末で業務を行う場合、特にBYODのように私的な端末を利用する場合は、前述のようにセキュリティリスクが生じる可能性が高まります。
そこで、MDMを導入してセキュリティ対策を行うことが推奨されます。MDMの活用はセキュリティ対策になることはもちろん、モバイル端末の運用や管理の効率化にも貢献度が大きいといえるでしょう。MDMの基本的な機能や導入方式、 MDMに似ている略語のMAMやEMM、MCMについて紹介します。
MDMでは、モバイル端末を紛失したり、盗難にあったりした際にリモート制御ができます。
リモートワイプについて詳しくは、以下の記事をご参照ください。
関連記事セキュリティ対策として重要なのは上記4点ですが、ほかにも、デバイス機能の一元管理や、各種ポリシーやアプリケーションの一斉配布によって管理を効率化することも可能です。例えば、Wi-FiやBluetoothといった通信機能、カメラや外部ストレージといった記録機能などを制限することで、情報漏洩や業務データの不正な送受信を防止できるでしょう。Webフィルタリング機能によって、指定したURLやカテゴリのWebサイトだけにアクセスを制限することで、マルウェア感染のリスクを抑えられるMDMもあります。
また、端末設定を個人、役職、部門などでグループ管理し、遠隔操作で一斉に適用できれば、端末管理を効率化できます。例えば、新しい業務用アプリケーションを一斉にインストールしたい場合に役立ちます。MDMを用いない場合は、こうした工程を一台一台手作業で行わなくてはなりません。特にBYODの場合、インストールのタイミングが個人に委ねられるため、全員一斉に使い始められないといったデメリットが生じるリスクがあります。
MDMの導入方式には、大きく分けて「ポーリング方式」と「プッシュ方式」の2種類があります。
MDMと似た略語にMAMやEMM、MCMがあります。それぞれ、MDMとは以下のように異なります。
ここでは、BYODでMDMを利用するメリット・デメリットを紹介します。
BYODでMDMを利用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
BYODでMDMを利用するデメリットとしては、以下の2つが考えられます。
BYOD導入におけるセキュリティ対策については、以下もご参照ください。実際にあったセキュリティ事故例やBYODを運用する際のポイントを紹介しています。
関連記事BYODではセキュリティリスクが大きな課題です。不正アクセスやマルウェア感染はもちろん、端末の紛失や盗難、SNSやメールの誤送信による情報漏洩などが考えられます。そこで、MDMを導入して、リモートロックやリモートワイプなどの紛失・盗難対策を講じることがセキュリティ対策として重要です。一方で、MDMにはプライバシーの侵害や必要な機能まで制限してしまう注意点もあります。
PCやスマートフォンなどの端末からさまざまな業務システムへ安全にリモートアクセスできる「CACHATTO」なら、BYODにおける課題の多くを解決できます。隔離されたセキュアな業務領域で業務を行い、端末にデータを残さないことで、端末の紛失・盗難、不正アクセスやマルウェア感染などによる情報漏洩を防ぎます。端末そのものを管理するわけではないため、プライバシーの侵害や必要な機能にまで制限をかけてしまう心配もありません。ぜひ一度、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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また、BYODの概要とメリット・デメリット、セキュリティ対策時のポイントや実際のBYOD導入事例を紹介した「BYOD(私物端末利用)の活用とセキュリティ対策のポイントとは?」もぜひご参照ください。
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