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クラウドセキュリティとは?クラウド環境で必要なリスクとその対策

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クラウドサービスの業務利用は、テレワークの普及とともにどんどん広まっています。すでに多くの企業が、業務でGoogleやMicrosoftなどのクラウドサービスを利用しているでしょう。そこで、クラウドセキュリティが重視されています。
クラウドセキュリティとは、クラウド環境で起こるリスクへのセキュリティ対策のことです。クラウドサービス上のデータ、アプリケーション、インフラなどをサイバー攻撃から守りますが、クラウドサービスの種類によって、どこまで保護するかは異なります。
ここでは、クラウドセキュリティの概要、クラウドサービスの種類とそのセキュリティリスク、クラウド環境で注意が必要なリスク、セキュリティを強化するための対策を紹介します。

クラウドセキュリティとは?クラウド環境で必要なリスクとその対策

目次

  1. クラウドセキュリティとは
  2. 3種類のクラウドサービスとそのセキュリティリスク
  3. クラウド環境で注意が必要なセキュリティリスク
  4. クラウドセキュリティを強化するための対策
  5. クラウドサービスを利用するならセキュリティとセットで考える必要がある

クラウドセキュリティとは

クラウドセキュリティとは、クラウド環境におけるセキュリティリスクへの対策のことです。利用しているクラウド上で、次のようなものを保護します。

  • 自社の作成・保存したデータ
  • 自社で作成またはインストールしたアプリケーション
  • 回線やネットワーク機器などのインフラ

ハードウェアやOSなどのレベルでは、クラウドサービスのベンダーもセキュリティ対策を行っています。しかし、ユーザー企業が利用している部分は、ユーザー自身で対策を行わなければなりません。

クラウドセキュリティを講じていないと、悪意のある第三者からの攻撃によってさまざまな被害を受けます。そのため、業務でクラウドサービスを利用している企業にはクラウドセキュリティが重要です。

クラウドセキュリティのレベル

従来は、クラウドサービスにはセキュリティ面で不安があるとして、利用しない企業もありました。しかし現在は、クラウドサービスのプロバイダもセキュリティを強化しており、クラウドサービスのセキュリティレベルはオンプレミス環境と遜色ないといってよいでしょう。

ただし、クラウドにしてもオンプレミスにしても、セキュリティが完全ということはありません。ユーザー側でも十分なセキュリティ対策を行う必要があります。

3種類のクラウドサービスとそのセキュリティリスク

クラウドサービスは、SaaS、PaaS、IaaSの3種類に分けられます。それぞれサービスとして提供される範囲が異なるため、リスクの範囲も異なります。

SaaS

SaaSは、Software as a Serviceの略です。読み方は、「サース」もしくは「サーズ」です。ソフトウェアをサービスとして提供する形態で、ユーザーはクラウド上でソフトウェアを利用します。代表的なSaaSには、GmailやZoomなどがあります。

SaaSでは、ソフトウェアの開発、展開、運用までがサービス提供側のセキュリティリスクの対応範囲です。ユーザー側で行うセキュリティリスクの対象は、ソフトウェア上で作成・保存したデータやコンテンツです。

PaaS

PaaSは、Platform as a Serviceの略です。読み方は、「パース」です。クラウドサービス上でプラットフォーム(開発環境)をサービスとして提供する形態です。 OSやミドルウェアまではサービス提供側で用意され、ユーザー側が開発したアプリケーションをプラットフォーム上で実行します。

PaaSでユーザー側に生じるセキュリティリスクは、プラットフォーム上で実行するアプリケーションとデータ部分です。

IaaS

IaaSは、Infrastructure as a Serviceの略です。読み方は「イアース」もしくは「アイアース」です。ネットワークやサーバー、CPUなど、クラウドサービスのインフラをサービスとして提供する形態です。

IaaSでユーザー側に生じるセキュリティリスクの範囲は広く、OS、ミドルウェア、アプリケーション、データなどの、インフラ部分以外のすべてが対象です。

クラウド環境で注意が必要なセキュリティリスク

クラウドサービスを利用する場合は、次のようなセキュリティリスクに注意が必要です。

不正アクセス

正当なアクセス権限を持たないユーザーが、システムやネットワークに侵入してくることを指します。クラウドサービスにはインターネット経由でアクセスするので、不正アクセスが起こりやすいです。

また、不正アクセスによって情報漏洩やデータの消失といった被害が生じるリスクもあります。そのため、認証を厳密化して不正アクセスを防ぐ対策が必要です。

不正アクセスについて詳しくは、次の記事もご参照ください。

関連記事 不正アクセスとは?よくある被害例や効果的なセキュリティ対策の方法を解説

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情報漏洩

ネットワーク上のサーバーやシステムに保存されたデータが流出することです。企業の機密情報や社員の個人情報、取引先の情報など、漏洩してはいけないデータはどの企業にもたくさんあるでしょう。

情報漏洩は企業自体の信用にかかわる重大なセキュリティリスクです。

サイバー攻撃

サイバー攻撃とは、悪意のある第三者からの攻撃全般を指します。DDoS攻撃、マルウェア感染、標的型攻撃などの、さまざまな種類があります。

サイバー攻撃を受けてシステムやネットワークが停止すれば、事業活動そのものが停止してしまうおそれがあります。

サイバー攻撃については、次の記事もご参照ください。

関連記事 サイバー攻撃の種類にはどんなものがある?最近の動向や被害事例も紹介

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データの消失

情報漏洩と同様に、保存されているデータが消去されることです。悪意のある第三者からの攻撃だけでなく、システムの不具合、ユーザーの操作ミスなどが原因で起こることもあります。

必要なデータが消去されることでシステムが停止する場合もあるので、常にバックアップを取ることが大切です。

シャドーIT

社員が私物の端末を業務に使用する、個人で利用しているクラウドサービスを業務に利用するなどを指します。テレワークの普及により、シャドーITの利用は増加し続けています。シャドーITは情報システム部門に把握されておらず、社内のほかの端末と同じセキュリティ対策が行われていないため、サイバー攻撃の入り口になることも多いのです。

シャドーITについて詳しくは、次の記事もご参照ください。

関連記事 シャドーITとは?起こりうるセキュリティリスクや防止策を解説

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クラウドセキュリティを強化するための対策

クラウドセキュリティを強化するためには、どんな対策を行えばよいかを紹介します。

ガイドラインを理解する

クラウドセキュリティを適切に行うには、経済産業省が発行している「クラウドサービス提供における 情報セキュリティ対策ガイドライン(第3版)」を理解するとよいでしょう。このガイドラインには、クラウドサービスを利用するときに必要なセキュリティ対策が書かれています。

適切なクラウドサービスの選定

クラウドサービスを利用する場合は、自社の行うセキュリティ対策だけでなく、クラウドサービス側でどのようなセキュリティ対策がとられているかも重要になります。そのため、クラウドサービスを選定するときには次のようなことも確認しましょう。

  • セキュリティポリシー
  • セキュリティに関する機能、施策
  • バックアップの有無

データの暗号化

不正アクセスされてもすぐにデータを悪用されないように、データを暗号化するとより効果的です。通信を暗号化(SSL化)するのも効果があります。

適切なアクセス制御

アクセス権限の割り振りをきちんと行い、ログインできるIDやIPアドレスを制御することで、不正アクセスを防ぐことができます。アクセス権限は細かくレベル分けしておきましょう。

ユーザー認証の厳密化

ユーザー認証をしっかり行うことで、不正アクセスのリスクを軽減できます。多要素認証、多段階認証といった、より強固な認証方式を取り入れましょう。

ユーザー認証については、次の記事もご参照ください。

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データのバックアップ

データの破棄・改ざん・削除・消失などに備えて、正しいデータを定期的にバックアップします。できれば自動的にバックアップする仕組みを構築しましょう。

脆弱性検知

システム全体やアプリケーションなどの脆弱性診断を受けるのも効果的です。攻撃者につけこまれやすい脆弱な部分を可視化することによって対策を講じます。

クラウドサービスを利用するならセキュリティとセットで考える必要がある

クラウドサービスはとても便利なもので、業務利用も増えています。もはや、クラウドサービス抜きでの業務は考えられないでしょう。

クラウドサービスはインターネットを経由してアクセスするため、情報漏洩や不正アクセスなどのさまざまなセキュリティリスクが存在します。ユーザーはそれを理解し、十分な対策を行って利用しなければいけません。セキュリティ対策はクラウドサービス任せにせず、ユーザー側でも行いましょう。

しかし、情報システム部門のリソースが足りておらず、十分なセキュリティ対策ができない企業もあります。その場合は、法人向けリモートアクセスサービスのCACHATTOのデータレスクライアント「セキュアコンテナ」をおすすめします。管理に手間がかからないため、必要な人数も少なく低コストで、高い知識がなくても運用可能です。作業は端末上に生成する隔離領域で行い、作業終了時にはデータを削除するので、情報漏洩のリスクも少なくなります。気になる方は、以下のリンクから詳細をご確認ください。

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