10年前からBYOD※1を実践

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ様
  • サービス
  • 従業員数 1~500名
  • CACHATTO SecureBrowser
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お話を伺ったご担当者様
  • サービス統括部サービスマネジメント部
    部長 小林 雄二 氏
  • サービス統括部サービスマネジメント部システムグループ
    沖 裕二 氏

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(以下リクルートマネジメントソリューションズ)は、リクルートグループにおいて人事関連事業を行っていたHRR株式会社とリクルートHRDディビジョンが統合され、現在の社名となって2004年に発足した。人材開発・人事制度・組織開発・営業力強化の4事業領域においてアセスメント、トレーニング、コンサルティング、カウンセリングなどの手法を用いて経営人事課題を把握し、解決策を提案することで、企業における「個と組織を生かすマネジメント機能の向上」を支援している。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ様ホームページ
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新会社発足に伴うインフラ刷新に合わせメールの利便性向上

同社におけるモバイル環境向けリモートアクセスシステムの導入は2004年に遡る。
そのプラットフォームとしてCACHATTOが既に10年に渡って運用されている。
お話をお伺いするにあたり、まずCACHATTOの導入と運用を担当されているサービス統括部サービスマネジメント部の小林部長に業務内容をご紹介いただいた。
「当部門は、全社の『情報システム機能』と、各地での研修やアセスメントで使用するサーベイ(アンケート/満足度調査)用紙や資料などをスケジュールにあわせて現地へ発送する『納品機能』、さらに、サービス関連の『商品企画・開発機能』を担っています」
続けて、CACHATTO導入の契機について当時から導入・運用を担当されている沖氏にお聞きした。

お話を伺ったご担当者様
  • サービス統括部
    サービスマネジメント部
    部長 小林 雄二 氏

「2004年にリクルートグループ内の2つの会社が合併して現在の体制となり、その機会にインフラの刷新やPCの更新を行いました。あわせて、社内メールの使い勝手を良くするために携帯電話(フィーチャーフォン)向けのリモートアクセスシステムを検討し、A社のサービスを採用しました」

「弊社では当時からNotes/Dominoを利用していました。A社のサービスはNotes非対応でしたが、導入検討の際、同社が特別対応してくれ、導入に至りました」

「ところがその後、A社の方針変更により、Notes対応が打ち切られることになりました。そこでA社から代替策としてNotes対応をしていたCACHATTOを紹介され、あらためてCACHATTOを導入しました」

フィーチャーフォンの頃からBYODを許可

「導入当初は100ユーザーからスタートしました。主な利用者は外出が多い営業担当でした」沖氏は当時を振り返る。
「当時はauの携帯電話(フィーチャーフォン)を会社支給していました。一方、個人の携帯電話の利用も一定範囲で許していました。CACHATTOだと端末にデータが残らないのでセキュリティ面でも大丈夫と考えたからです」
「現在は個人のスマートフォンでもCACHATTOを利用しています。また営業に限定せず、申請すれば内勤者でもCACHATTOを利用できます」「運用にあたっては、端末認証をしています」驚くべきことに、今でこそ一般化してきたBYOD(個人所有端末の業務利用)をリクルートマネジメントソリューションズでは既に10年前から実践していたのである。

お話を伺ったご担当者様
  • サービス統括部 サービスマネジメント部
    システムグループ 沖 裕二 氏

利用方法の変遷について沖氏は続ける。「CACHATTOのバージョンアップによる機能拡張に伴って、用途が拡大してきています。当初は携帯電話でのテキストメール閲覧のみであったものが、添付ファイルのテキスト変換が可能になり、さらに添付ファイルイメージ変換ができるようになって便利になりましたし、Notesのスケジュールについても単に自分のスケジュール参照だったものから他人スケジュール参照ができるようになり、使い勝手がかなり良くなりました」

CACHATTOとの連携を念頭に社内システムを更新

「CACHATTOのポータル連携機能については昨年から使い始めました」
「iNotesを利用し、CACHATTOのポータル連携機能を介して社外からNotesを使えるようにしました。スマートフォンを使えばCACHATTOでNotesのリッチテキストメールも閲覧できるようになったため、利用者は主にCACHATTO専用セキュアブラウザ(CACHATTO SecureBrowser)を使ってNotesメールやスケジュールの閲覧をしています。一方、弊社環境ではNotesデータベースが多岐にわたりますが、CACHATTOへNotesデータベースを全て登録する運用は難しいため、文書リンク参照が多い利用者については、iNotesでリッチテキストメール閲覧をしています」

Notesリッチテキスト、文書リンク表示
  • Notesリッチテキスト、文書リンク表示

研修管理システムについても、本年1月から従来のVB※2ベースからWEBベースの新システムへと刷新し、ポータル連携で使い始めたという。

「弊社では、企業向けの各種研修やセミナーに対応するため、120名程度の社外の研修講師(トレーナー)と契約しています。そのうち100名程度がCACHATTOの利用者で、社外から出張先、研修会場やスケジュール確認、参加者数確認に使っています。WEB化はCACHATTOからの利用も念頭に開発しました」

「トレーナーからはCACHATTO自体の操作に関する問い合せはあまりないですね。問い合せはあっても、初回と端末買い替え時の設定方法やポータルに登録しているWebアプリの使い方程度でしょうか。依頼されてCACHATTO専用セキュアブラウザ(CACHATTO SecureBrowser)のインストール、設定をすることはありますが、多くのトレーナーは、配布しているマニュアルを参照してご自身で設定まで行われています。また、トレーナー間でも使い方を教え合っているようです」

CACHATTOは24時間使われている

最後に、PC活用の方向性およびCACHATTOに対するご要望についてお聞きした。

「PCに関しては、営業にはノートPCと通信カードを配布してVPNで社内システムを利用できるようにしています。在宅勤務(テレワーク)を昨秋に人事制度化し、こちらも自宅PCからVPNでVDI※3を利用できるようにしました」

「CACHATTOへの要望に対しては、スケジュール参照や、添付ファイル参照など、かなりの点が反映されてきているので助かっています。最近ではクラスタ※4に対応されたのが嬉しかったですね。従来は夜間CACHATTOを停止してNotesのバックアップをしていましたが、クラスタ対応でCACHATTOを停めなくて良くなりました。最近は24時間CACHATTOに誰かがアクセスしているので短時間でも停めたくないです」「海外の駐在者も使っています」と言いつつ、沖氏は手元の端末で時間帯別、端末種別のCACHATTO利用者数をグラフで示して説明された。このアクセス数を表示する仕組みは、利用状況を把握するために社内で作成されたとのこと。

CACHATTO利用者数を時系列に表示する仕組みを独自に作成
  • CACHATTO利用者数を時系列に表示する仕組みを独自に作成

「敢えて要望を挙げるとすれば、これからも新しい端末やOSへの迅速なサポートを続けて欲しい、というところでしょうか。普通に24時間使われているシステムなので(使えないと)困る人がいます。Androidの4.4対応も心待ちしています」(沖氏)

BYOD環境では、利用者自らの好みの端末への更新・購入やバージョンアップが自由に行われ、制御することができない。そこで新端末・新OSへの迅速な対応が重要だとのこと。10年間に渡ってBYODを実践されてきたリクルートマネジメントソリューションズの経験に基づく言葉は、正鵠を射た重みが感じられるものであった。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

1963年リクルートにて開始された人事測定事業(後のHRR株式会社)を起源とし、同じくグループ内でトレーニング事業を行っていた部門(後のHRDディビジョン)と2004年に統合して社名を現社名に変更した。採用・育成・制度づくりといった人事全般と組織開発、営業力強化までサービスを提供し、企業向け研修や人事コンサルティング分野の売上げシェアでは国内トップクラスを誇っている。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ様
本社所在地 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー
従業員数 389名(2014年4月1日現在)
資本金 110百万円(2014年4月1日現在)
創業 1963年(昭和38年)
設立 1989年(平成元年)
事業内容 アセスメント事業、トレーニング事業、コンサルティング事業
URL https://www.recruit-ms.co.jp/

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