テレワークであっても「できない業務」がない、オフィスと同じような環境を用意しハイブリッドな働き方を整備

日立造船株式会社様
  • 製造
  • 従業員数 10,001名以上
  • Splashtop for CACHATTO
イメージ
お話を伺ったご担当者様
  • 日立造船株式会社 ICT情報システム部ICTシステム基盤グループ 末岡 健二 氏
  • 日立造船株式会社 ICT情報システム部ICTシステム基盤グループ 山本 恭輔 氏
  • (写真左から)末岡氏、山本氏
お話を伺ったご担当者様

「オフィス勤務では電話や来訪者への対応を主に、テレワークでは集中して取り組みたい資料作成を」といった業務の切り分けによるメリットは、テレワークが急速に普及して以来、特によく耳にするようになりました。しかしそのメリットも、自分で業務を整理し、環境を選ぶことができてこそ。「テレワークだから限られた業務しかできない」といった、環境に制約のある状態は困りものです。

2020年に「Splashtop for CACHATTO(スプラッシュトップ フォー カチャット)」を導入された日立造船株式会社様。それまで試してきたシステムはどれも、あちらを立てればこちらが立たず……といった具合で業務へのなんらかの制約が発生していましたが、オフィス環境と同じように使える「Splashtop for CACHATTO」によって、在宅勤務のハードルもグッと下がったといいます。

今回は「Splashtop for CACHATTO」をご利用いただいている、日立造船株式会社 ICT情報システム部ICTシステム基盤グループ 末岡 健二様、山本 恭輔様にお話をうかがい、ご活用の様子や、これからのテレワーク推進などについてお聞きしました。

2018年に在宅勤務制度を取り入れたものの、環境整備に課題。VPNでもなくVDIでもない「なんでもできる環境」を探していた

―――2018年には在宅勤務制度を開始されたとうかがっています。当時の様子などをお聞かせいただけますか。

山本様: 在宅勤務スタート当初のインフラ環境は、一部の社内システム利用のためのVPN(仮想専用通信網)と、メール等の社外で利用できるクラウドサービスが少しあるだけのものでした。正直なところ制度ができたといっても、利用はさほど推進されていない状況でしたね。

末岡様:他社ではVDI(仮想デスクトップ)なども導入が進んでいたため、当社でもVDIにトライしましたが、ユーザーのニーズを反映しきれず、本格的な展開は頓挫しておりました。誰でも使う標準的なソフトウェアは先にインストールしておくので問題なかったのですが、CADソフトのように特定のユーザーが使うソフトのなかには、制約を受けてしまいインストールできないものがありまして。また1人に対して固定のVDIを割り当てるのではなく、交替 でVDIを貸し出すような運用スタイルを想定していましたので、仮に使いたいソフトをインストールできたとしても、次回はまた違うデスクトップが割り当てられてしまう……といった問題もありました。

―――「Splashtop for CACHATTO」導入のきっかけはどのようなことだったのでしょうか。

山本様:導入前は、クラウド対応のオフィスソフトやVPNを使って一部の社内業務システムをリモート利用できるようにしていました。しかし、BYOD(私物端末の業務活用)での利用を許可していたため、私物PCへのデータ保存に不安を抱えていました。そのため、最後の一線としてファイルサーバーへのアクセスは許可していませんでした。

末岡様:ファイルサーバーも社内と同じソフト・システムも使えないとなると、テレワークのスタイルも環境に引っ張られるといいますか、「家でじっくり資料作りをする」といったふうに、テレワークでもできる仕事を切り分ける形で実施するしかありません。オフィスにいるのと同じように働くのは難しい状況でしたね。

山本様:そんな中、2020年夏の大型スポーツイベント開催が迫ってきまして、東京本社の人員の出勤が難しくなる可能性があるということで、テレワークの仕組みを本格的に検討することになりました。そこでVPNでもなくVDIでもない新たな選択肢を探していたところ、Splashtop for CACHATTOをご紹介いただいたのです。

末岡様:セキュリティを重視すれば、VDIでもVPNであっても必ず何か「できない業務」が発生してしまう。「なんでもできる環境を用意したい」というのがテレワーク環境刷新の一番の目標でした。正直なところ、Splashtop for CACHATTOの話も最初はそれほど期待せずに聞き始めたのですが、資料を見て、「あっ、これはオフィスにいるのと同じように使えるのでは」と思い、実際に試用してみて「これはいける!」と。

山本様:導入・運用が楽な点や、社内で使っている端末がそのまま使えて、ライセンス費用以外にハードウェアなどのコストがかからない点もよかったですね。

平時でも約1,000名の利用率。日立造船は今後もハイブリッドな業務環境を整えていく

―――当時からじっくり業務環境改善に取り組まれていたということは、その後のコロナ禍などでも、スムーズに対応できたのではないですか。

末岡様:そうですね。当初は東京の人員+αのライセンス数で契約を進めたのですが、緊急事態宣言の発令時は、急きょライセンス数を大幅に増やしました。もともとVPNの環境はあり、現在も併用していますが、Splashtop for CACHATTOがあることで、VPNではテレワークが難しい人員も含め全員をカバーできるようになりました。
もちろん現在も、工場内の組み立て作業員など現場職を除く全部門でSplashtop for CACHATTOが広く利用されていますし、子会社を含む関係会社でも展開しております。利用申請された約2,000名の社員のうち、平時でも40~50%が利用していますね。ちなみにユーザーの方でも、WANやVPNがない海外拠点から日本国内のシステムを利用するなど、自発的に応用しながらこの環境を生かしてくれているようです。

―――今後、業務改革やテレワーク推進、BCP対策はどのように進んでいくと考えていらっしゃいますか?

山本様:コロナ禍での体験を踏まえて、世界的にテレワークやBCP等への関心が一気に高まったと思います。テレワークなんて考えもしなかった中小企業なども、検討・導入を進めていくケースが増えるのではないかと。

末岡様:実際に弊社の子会社で、10~20名程度の小規模な事業所からも、「本社のテレワーク環境はどうしているんですか」と相談されて、CACHATTOを紹介したケースがあります。テレワーク対応状況は採用活動にも影響すると耳にしますし、「テレワークできて当たり前」という福利厚生の一部のような対応が企業に求められていると思います
弊社もテレワークを実施する前には「難しいのではないか」という声があったのですが、実際に始めてみて、特にSplashtop for CACHATTOを全社で使うようになってから、コロナ禍の際など「これ無しでは生きていかれへんわ」と言われるまでになりました。現在は出社するようになった社員も多いですが、どちらにも対応できるハイブリッドな環境をさらに整えていきたいですね。

―――テレワーク自体も、テレワーク環境も、ユーザーが選べる状況にあるのがとても望ましいと感じました。CACHATTOが日立造船株式会社様の環境改善に役立てるよう、今後もサポートに努めてまいります。本日はありがとうございました。

日立造船株式会社様

日立造船株式会社は、環境装置・工場設備・精密機械・産業機械・発電設備・内燃機関・圧力容器・鉄骨構造物・建設機械・産業機械・海水淡水化装置などのさまざまなジャンルの建築・機械製造販売などの事業を主としており、ごみ焼却場の建設・運用、橋梁(きょうりょう)、水門の建造などの事業も手掛けています。

日立造船株式会社様
本社所在地 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号
創業 1881(明治14)年4月1日
従業員数 11,400名(連結、2023年3月31日現在)
URL https://www.hitachizosen.co.jp/

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