(左から)制御1課 清水氏、取締役事業所長 龍川氏
ワイワイエス株式会社様(以下、ワイワイエス)は、日本国内の鉄鋼、石油、化学、上下水道、発電プラントなどの様々な工場において、工場内製造設備・各種装置を制御し生産管理を行うシステムの構築、提供を行っている企業です。また、国内のみならず世界中の海外プラントへのシステム納入も行うなど、グローバルな活動を展開されています。
今回は、ワイワイエスにおけるCACHATTOリモートデスクトップ Box採用の背景や今後の展開について龍川氏と清水氏にお話を伺いました。
「弊社は以前から主に出張時に社外から社内PCにアクセスするツールとして、CACHATTOリモートデスクトップ Boxとは異なるリモートデスクトップサービスを利用していました。しかし、コロナ禍を契機にそのサービスの料金体系やアカウント体系と弊社の考える運用、利用方法にずれが生じたのがきっかけで、新たなサービスを検討するようになりました。
以前利用していたサービスでは、利用頻度を鑑みて3ライセンスを契約していました。1ライセンスに登録できるPCは5台(補足:5アカウント/ユーザー)に限られており、アカウントを割り当てた社員以外が出張に行く際には都度割り当てを変更する必要がありましたが、そこは運用でカバーをしていました。
その後、新型コロナウイルスの感染が拡大していくなか、会社としてどのように対応していくかの判断を迫られました。弊社は業務上テレワークを行うことが難しいため、感染対策をしつつ出社をして業務を行い、感染リスクがある社員のみ在宅勤務を行う方針に決まりました。『誰が』『いつ』リモートデスクトップを利用するか分からない状態になったため、契約ライセンス数を増やし『いざ』という時に備えることにしました。」
コロナ禍において多くの企業が「誰が」「いつ」「なにで」「どのように」など想定が難しい中での対策や、またその運用方法、導入・維持費用に苦慮していたと思います。
そのような中、数多くあるリモートデスクトップ方式のサービスからCACHATTOリモートデスクトップ Boxを選択した理由は何だったのでしょうか。
「以前から1ライセンス毎に登録できるアカウントに上限があるサービス体系や必要に応じてアカウント割り当ての変更作業の発生する運用体制に課題を感じていました。より自社の利用方法にマッチするツールを探していたところ、見つけたのがCACHATTOリモートデスクトップ Boxでした。
CACHATTOリモートデスクトップ Boxの同時接続数をベースとした料金体系、同時接続ライセンスの有無が最も大きな導入理由です。利用する可能性のある社員を予めユーザー登録でき、契約接続数の範囲内であれば自由に使えるため、今までのようにその都度アカウント割り当て設定の変更を行う必要もありません。また、必要に応じて同時接続数を簡単に追加購入できることも魅力的でした。
データを社外に持ち出させない画面転送型のリモートデスクトップである点も導入理由の一つです。出張などの際には基本的に会社支給のPCを持ち出し、そのPCからクラウド上にあるグループウェアに直接アクセスし業務を行っています。リモートデスクトップは一部会社内のPCにアクセスしなければ行えない業務でのみ利用しています。しかし、PCを社外に持ち出すということは、常に紛失や盗難のリスクがあります。情報漏えいのリスクを考慮すると今後は会社支給PCでそのまま業務を行うのではなく、リモートデスクトップで会社のPCにアクセスし業務を行うシンクライアント的な運用も検討する必要があります。その点でも、それらに対応が可能なCACHATTOリモートデスクトップ Boxは最適なサービスでした。
不要なライセンスの購入や維持をする必要がなくなり、出張時のセキュリティ対策にも利用可能。CACHATTOリモートデスクトップ Boxは、費用対効果の判断ラインを引きやすい製品でしたね。」
ワイワイエスと同様にCACHATTOリモートデスクトップ Boxの同時接続数をベースとした料金体系やその費用対効果の大きさに驚いている導入企業は多くいらっしゃいます。
さて、実際に導入してみての反応はいかがでしょうか。
「管理者としては問題なく利用できています。以前のようにアカウント割り当て設定が不要になり、ユーザー管理や展開が非常に容易になりました。また、全社員がリモートデスクトップを利用できる環境下にあるため、万が一の感染リスクに備えることもできています。実際に利用した社員からは『以前使っていたサービスよりレスポンスが早く、使いやすい』という声も届いています。」
管理者にとって管理工数の軽減は分かりやすいメリットですが、サービスレスポンス向上はユーザーにとって業務効率に直結する大きなメリットです。どちらの立場においても好評を頂けているのは提供側として嬉しいことです。
今後のCACHATTOリモートデスクトップ Boxの更なる活用計画について伺いました。
「CACHATTOリモートデスクトップ Boxを利用したリモート立会検査を行えないかと考えています。コロナの影響を受け、ここ数年でお客様との業務の進め方に大きな変化がありました。弊社もインフラや機器を拡充し対応してきましたが、一番の課題は納品するシステムをお客様に確認していただく立会検査でした。コロナ禍以前であれば実際に弊社に来ていただき納品システムを確認いただいていましたが、現在ではお客様に来ていただくことが、少し難しくなっています。
そこで、CACHATTOリモートデスクトップ Boxのセキュアな構成に着目しました。多くの企業では、来訪予定のあるお客様を社内にご案内する際、入り口での警備員チェックが行われます。それをネットワークで実現する際にセキュリティチェックの役割をCACHATTOリモートデスクトップ Boxが行えると考え、社内のセキュリティを守りつつお客様を社内にご案内できると考えました。
次にブラウザベースのリモートデスクトップにも魅力を感じています。リモート立会検査を行う方法として、弊社とお客様間でVPNを構築する、お客様の環境にアプリケーションをインストールしてリモートアクセス環境を構築するなどいくつかの手段は考えられますが、毎回お客様の環境に手を加える形で実施するのは現実的に考えて難しいです。しかし、CACHATTOリモートデスクトップ Boxを利用すれば、お客様がブラウザ経由で納品予定のシステムが組み込まれたPCへアクセスすることができます。お客様の環境や納品予定のシステムに手を加えずリモート立会検査を実現するツールとして最適なのではと考えています。」
リモート立会検査イメージ
「弊社は岡山に拠点を置く会社ということもあり西日本のお客様からの引き合いが多いのですが、これらのことが実現できれば日本全国、更には世界各国のお客様とシームレスな取引を実現できるのではと考えています。」
純粋なリモートアクセス、テレワークツールとしてのリモートデスクトップの利用だけではなく、それを活用した働き方改革、業務改善まで見据えている様子が伺えます。最後に、CACHATTOリモートデスクトップ Boxに対する要望や今後期待することについて伺いました。
「前述の通り、弊社は業務内容的に在宅勤務の推進は今のところ難しいです。その中でもCACHATTOリモートデスクトップ Boxをより活用し、出張時のシンクライアント的PC利用やリモート立会検査の実現など、自社の働き方も少しずつ変えていければと思っています。
また、現段階では難しいとは思いますが、CACHATTOリモートデスクトップ Box環境をお客様の環境に構築しリモートでお客様のシステムを見ることができるようになれば、また新たな運用の提案もでき、システム会社としてソリューションの夢が広がると思っています。是非そのような用途での製品提供も期待しています。 」
近年、リモートアクセス、テレワークのニーズや在り方も変化してきているように感じます。どのような観点を検討し実施するかだけではなく、それをどのように応用し働き方を変えていくのか。ワイワイエス株式会社には大変参考になるお話を伺うことができました。
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キャラクター
じゃんまる