ネットワンシステムズ株式会社様

スマートデバイスで社外からセキュアにExchangeを活用
- インタビューにお答えいただいた担当者様:
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ネットワンシステムズ株式会社
システム企画グループ 基盤管理部
情報資産管理チーム
課長 渡邉 薫様(左)
エキスパート 伊藤 誠一様(右)
事例詳細
導入エピソード
「ユニファイド・コラボレーション」環境導入を推進
従来のITに音声や動画を組み合わせてICTへと変化させ、情報伝達の質とともに生産性までも大幅に向上させる。これが「ユニファイド・コラボレーション」の考え方である。ネットワンシステムズでは各分野のベンダーと連携し、最新のユニファイド・コラボレーション関連の技術や製品をお客様にご提案し、自社グループ内への展開も行っている。スマートデバイス(スマートフォン、タブレット型端末)から、高セキュリティ下でリモートアクセスを実現し、業務の生産性を向上する。「CACHATTO(カチャット)」を導入したのも、そのプロジェクトの一環であった。

「Anyone/Anytime/Anywhere/Any-device」のコンセプトに合致すること
「打ち合わせの合間や移動中に素早くメールやスケジュールが確認できる。しかも見やすくて使いやすいシステムは無いものだろうか」社内スタッフから新たなシステムへの要望が高まっていた。
「既にノートPCでのリモートアクセス環境は提供していたが、『起動の遅さ』や『認証の煩わしさ』などから、ユーザーから満足を得られる状態ではなかった」と語るのは、システム企画グループ 基盤管理部 情報資産管理チーム エキスパート 伊藤誠一氏である。
2010年11月、試用環境でユーザー30名に利用してもらい満足度アンケートを実施、非常に高い評価となった。ユーザビリティだけでなく、システムの管理・運用面においても高評価を得て、CACHATTOの導入が決定した。
2011年1月、まず約500ライセンスで導入。ノートPCとは比較にならない起動の早さ。持ち運びしやすい端末でのメールやスケジュール確認の利便性。携帯電話の比ではない見やすさ。直観的な操作性。CACHATTOとスマート端末との組み合わせはユーザーからの反応がとてもいい。利用希望者数はどんどん増え、急遽「1,500ライセンスの追加導入」を決定した。
2011年7月、トータル2,000ユーザーでの運用が始まることとなる。
担当者インタビュー
導入にまで至った経緯をお教え下さい。

伊藤様─────
従来から、社員にはノートPCを配布し、業務に応じてシンクライアントシステムやVPN経由でのリモートアクセス環境を提供していました。もちろん、セキュリティは重要な要素なので、ワンタイムパスワード認証を使っていました。ところが、PCの立ち上がりの遅さ、認証システムの煩わしさから、ユーザーは使い勝手の面で満足していない、と感じていました。「移動中やちょっとした合間にメールやスケジュールの確認ができるようにして欲しい」このような要望が上がってきたのはそのためでしょう。そこでiPhoneやiPadに代表されるスマートデバイス対応のリモートアクセス製品の検討を始めたところ、取引先からCACHATTOをご提案いただきました。
デモを拝見し、すらすらと流れるような使い勝手であることや、直観的な操作性に驚きました。インターフェースの良さに惹かれたのです。すぐ、検証評価に取り掛かりました。まず、ユーザー30名に使ってもらい、その使い心地の満足度アンケートを実施しました。結果は、5段階中 で平均が4.5と満足度が非常に高いものでした。評価されたのは「素早く簡単につながる」と「端末にデータを残さないので落としても安心」でした。従来のPCでは「メールやスケジュール確認での接続に時間がかかる」こと、しかも「認証システムを操作するのが煩わしかった」というのが、正直なところだったのだと思います。
渡邉様─────
満足度アンケートで『採用』に大きく傾きました。もちろん、セキュリティ面でも慎重に審査させてもらいました。
1.端末にデータを残さない
2.ファイアウォールの強度を落とさない(設定変更なし)
3.ワンタイムパスワード認証が使える
この三点を大きく評価しました。
伊藤様─────
管理者の立場からは、システム運用が楽なことも高得点となりました。 「Web管理画面での操作が楽であること」、「ユーザー登録をCSVで一括流し込みができること」、「パスワードのロック解除もワンクリックでできること」これらの利点があり、採用が確定しました。本番導入も実に簡単な製品でした。仮想サーバーへの構築を行いましたが、たった一週間でカットオーバーができたのです。「VMware」の仮想サーバーは、信頼性が高く、冗長化も易しいことなど、運用面での利点が大きい今回も利用しました。しかも省電力なのでお薦めですね。 現在はGalaxy TabなどのAndroid系タブレット型端末も使われ始めています。CACHATTOが最新端末にいち早く対応していることには助かっています。
「CACHATTO」とシンクライアントPCとの使い分けは?
伊藤様─────
決裁申請やファイル作成が多い社員はノートPCを、メール・スケジュール確認が主な社員はCACHATTOで、という使い分けをしています。CACHATTOのライセンスは現在500ユーザー分ですが、利用申し込みがどんどん来ており、そろそろランセンス追加の計画をしているところです(取材後に1,500ユーザー分の追加が承認されました)。
その他、「CACHATTO」にかかわるエピソードはございませんか?
伊藤様─────
当社の役員も、「海外出張の際にはiPadとCACHATTOさえあれば業務ができる」と言っています。タブレット型端末の持ち運びのしやすさとWi-Fiさえあればどこででも繋がるCACHATTOの、良き理解者でもあるようです。
渡邉様─────
私の体験ですが、大震災当日は会社でお客様対応に追われていました。震災直後に携帯電話はメール、通話ともに不通で、家族の安否が気がかりでした。ところが手元のiPhoneになぜだか「家族は全員大丈夫です」とメールが届いたのです。いや、嬉しかったですよ。携帯が通じないので家族が機転を利かせ、会社のメールアドレス宛てに一報し、CACHATTO経由でiPhoneにメールが届いたのです。このような使い方ができるとは思ってもみなかったので思わずCACHATTOを見直してしまいました。
⇒e-Janネットワークスから
震災直後の帰宅困難な状況の中、家族の安否が確認できたことだけでも心強かったはずです。「CACHATTO」の関係者としてもとても嬉しい出来事でした。
お客様会社概要

ネットワンシステムズは「New Platform」で変化を推進する、情報通信ネットワーク業界のリーダーである。
最小の投資で最大の効果を引き出すため何が必要なのか。社員の生産性を最大化するワークスタイルとはどのようなものか。同社では自分たち自身が変化を面白いと感じる新しい仕組みを積極的に導入している。
それを生みだすのが、ネットワークと一体化したプラットフォーム、「New Platform」である。ストレージやサーバーなどのハードウエアから、仮想化ソフトウエア、ネットワークまでを、高度に統合した環境のことである。
同社は、「New Platform」の社内実践を進め、ノウハウを蓄積し、お客様に質の高い技術やサービスを提供することを推進している。