スマートデバイスの業務利用が加速しています。
スマートデバイスの業務利用に際し、「個人情報保護」の観点から注意すべき点を、
本シリーズでお伝えします。

スマートデバイス、特にスマートフォンは小型であり、モバイル業務に最適なデバイスです。
「会社のメールの閲覧」は、モバイルインフラの基本的な機能でしょう。

会社のメールを外から見る代表的な手段として「ActiveSync」 というPCなどのメーラーと
モバイル端末とのデータ同期方式があります。
この場合、端末内のメールアプリに、メール本文、添付ファイルデータを持つことになります。

メールの場合、本人の意思に関係なく、メール、添付ファイルがつぎつぎ送られてきます。
留意すべきは、添付ファイルが例えば「セミナーの参加者リスト」であった場合、
本人の意思に関係なく、また送付者の認識もなく、「個人情報ファイル」が、
盗難・紛失リスクの高いスマートフォン内に保有されてしまう、
という事です。

こうした個人情報を保有するデバイスを『紛失』した場合、
企業は、個人情報が『漏洩』した場合と同様の「セキュリティインシデント対応」を求められます。



「スマートデバイスの業務利用」と「個人情報保護」(2)へつづく